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『ハライチのターン』2019年10月31日・岩井さんトーク書き起こし

『ハライチのターン』2019年10月31日放送分

岩井さんのトーク(一部)書き起こし

「…いや、エッセイストなっちゃってんじゃん!」

 

 

笑いの部分はごっそり抜いてしまった書き起こしです。

芸人殺し。

でも、ものすっごく好きな回なので残しておきたかった。

 

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岩井

俺はずーっとラジオとかってあまり聞いてこなかったんだけど、子どもの頃からね。

でもなんかこうラジオやり始めてからちょくちょく聞くようにはしてて。TBSだったらJUNKとか、あとはそんなに聞いてないけどCBCラジオ パンサー向井くんの『♯むかいの喋り方』ってラジオとかね。

あと芸人以外だったらTOKYO FMでやってるスピッツ草野マサムネさんの『ロック大陸漫遊記』ってやつとか聞いてんだけど。

 

澤部

草野さんがやってんだ

 

岩井

そう、一人でやってんだけど。まぁ色んなね曲かけて解説したり。

で、なんの気なしに今週夜さぁ風呂入ってる時に草野さんのラジオをradikoでかけてたら、

冒頭ですよ。最近「みっけ」ってアルバムをスピッツはリリースしたんですけど、それで色んな人に、著名人にコメントもらってて、みたいな話の中で、ハライチの岩井くんにもコメントもらって…って言って急に名前でてきて、うぉっ!ってなって

 

澤部

えぇーーー草野さんから?!うわぁ!!

 

岩井

そうそう。多分1時間後くらいに再生してるんだよタイムフリーで。

そしたら、そのお返しってわけじゃないんだけど、岩井くんがエッセイ本で『僕の人生には事件がおきない』っていうのを出版したんだけど、それを読んでみたら面白くてみたいな話を

 

澤部

うわーーーーーーー

 

岩井

してんの!言ってくれたの!

 

澤部

死ぬな!もうこれは

 

岩井

うわぁーーーってなって。

その瞬間にさ、やばいやばいってなって風呂から出て。

何を俺は風呂でくつろいだ状態で聞いてんだ

 

澤部

ちゃんと聞かなきゃって

 

岩井

で、これを(風呂から)出てちゃんと聞こうと思って、聞いてさ。

タイトルも2回もちゃんと言ってくれて、面白いですからって

 

澤部

本のタイトルを?なにそれ、鈴木奈々みたいな感じなの?

 

岩井

違う違う。そういうことじゃない。話した後にもう一回言ってくれたってこと

 

澤部

念押しでね

 

岩井

ほんと、さ…嬉しくて

 

澤部

そりゃうれしいだろうね!

 

岩井

めちゃめちゃビックリしちゃってさ。

で、エッセイ本なんてさ、ラジオでも買ってくれとは言ってたけど、あのーめちゃめちゃ売ろうみたいなこと俺そんな思ってなかったというか。

まぁ新潮社の人がさ、芸人のなかから選んでくれたわけだし、宣伝くらいはちゃんとしようかなくらいの感じだったわけ。

澤部

その人達のためにもみたいなね

 

岩井

で、俺はさ、本になったことは別にうれしいけど、それは、エッセイを書いてたのは消費されてくだけじゃなくて、一冊の本として形になったってのがうれしかったわけ。

だから最悪、一冊でよかったの、本になるのは。

俺用に一冊あれば、俺用のアルバムとして持っとく一冊あればよかったんだけど、

でも今回さ、ずっと好きだったスピッツのギター・ボーカルの草野さんが俺が作ったもの読んでくれて。

初めて、出版して、色んな人の手に渡るようにしてよかったって思ったね。

なんか世界が繋がった気がした。

なんかもう、スピッツ草野マサムネっていうのを、俺はなんとなく現実世界のもんじゃないっていう感じで見てたけど

 

澤部

会ったことないわけだもんね、もちろんね

 

岩井

ライブでは行っても距離があったり、ステージ上の人、この世界の人ではない、みたいな感じで思ってたけど、なんか、俺のいる世界と繋がったんじゃないか、みたいな気がした。そうやって言われた時

 

澤部

すごいね。向こうが作ったものを一方的に与えられてたわけだからね、今まではね

 

岩井

そう。俺が作ったものを読んでくれたんだって思ってさ

 

 

〜澤部さんの明日花キララの件〜

 

〜千鳥・大悟さん、ピース・又吉さんとご飯の件〜

 

 

岩井

帰るくらいになってさ又吉さんがいきなりさ、「岩井、もう一冊エッセイ本書き」って俺に。「なんか書くんやったら」って。

「いや、なんでですか?」って聞いたら、

次、小説でもなんでも書くとき、もう一冊エッセイ本書いといた方が、

今エッセイ本売れてんのやろ?もう一冊書いといた方が、

他のジャンルに初めていったときでも、始めるときのレベルが格段に上がるから。

で、長い目で見たらその方がいい、と。

新しいジャンルはじめる時って、できんの?みたいな目で見られがちだから、そういう面が必ずあるから、エッセイでちゃんと書けてる人なんだって思わせといた方がいい、みたいなこと言われて。

あぁ分かりました、みたいな感じになったわけ。

で、終わってさ、二人タクシーで送り出してさ、ごちそうさまでしたって。

帰り道、確かになーって、もう一冊エッセイ本書いてみようかな、なんて思ってたら……

 

 

 

 

 

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たら…。

オチもよかった。

お洒落な終わり方。さすがエッセイスト。